イタリア 漆 喰(しっくい) の資料室
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漆喰とは・・・
漆喰は、消石灰(水酸化カルシウム)と、CO2との反応で固結するという原理(Ca(OH)2+CO2=CaCO3+H2O)に、もとづく壁材であり、消石灰を主原料に、のりなどを添加した壁材のことを 「漆喰」 といいます。
■こんなにある!漆喰を使う理由 |
1. 漆喰は、湿度を調整し、結露から来るカビやダニを防止します。 2. 漆喰は、悪臭やホルムアルデヒドなどのVOCを吸着する機能があります。 3. 漆喰は、静電気が発生せず、ビニールクロスよりもはるかに汚れにくい仕上げです。 4. 漆喰には、有害な物質が含まれておらず、廃棄されても環境に優しい素材です。 5. 漆喰は、そのアルカリ性で、抗菌作用が長期間持続します。 |
■鳥インフルエンザの予防に
漆喰の主原料である消石灰は、鳥インフルエンザの予防に捲かれております。この有効性が、パスツール研究所(フランス リール市)への委託研究で実証されました。
以上、日本漆喰協会 資料より引用
漆喰の主成分は石灰、つまり石灰岩であり、石灰岩の主成分は、炭酸カルシウムです。 (石灰岩がマグマの熱を受けて編成、再結晶したものが大理石で、別名:結晶質石灰岩といいます) イタリア、特に北イタリアでは、土壌にも、炭酸カルシウムが含まれており、良質な漆喰や大理石の原料には、事欠きません。 古代ローマ時代の建築物に、漆喰が使われていたことは、ポンペイの遺跡から判明しています。 世界的にも有名な、ローマのコロッセオは、当時の大理石と漆喰からなる建造物で、 現在でも、イタリア産漆喰、大理石は、上等の仕上げ材として、建築材・ビル内装に重宝されています。 古代ローマ文明では、漆喰は、絵具を石灰に染み込ませて、壁を装飾する手法を用いて使われていたようです。 これが、後にイタリア・ルネッサンス時代のフレスコ画として確立されました。 中国・万里の長城では、煉瓦をつなぐ接着剤として漆喰が使われ、 日本では、戦国時代に、城郭建築のため、石灰と海藻糊を混ぜて使う 独自の漆喰工法が確立されました。 漆喰の優れた防火性、耐久性の長所を生かして、城、江戸時代には裕福な商人の土蔵や神社仏閣に使われました。 |
●しっくい共通の 覚えておきたい特徴(長所)
天然防カビ・抗菌剤 |
主成分である石灰(炭酸カルシウム)は、強アルカリ性です。今でも、屋外の消毒として、石灰が使用されることが示すように、非常に衛生的です。 カビや細菌の発生・増殖を予防する効果があり、湿気を吸収してもカビません。 |
室内湿度の調整機能 |
多孔質(微細孔)な表面の為、高い吸湿性能が、冬季の結露を防止し、日本の梅雨のようなベタベタ感を軽減します。 土蔵や、陵墓内に漆喰が使われたのは、湿度調整機能により、内部の財産・書籍等を良好な湿度状態で保存する目的でした。 |
二酸化炭素吸収特性 |
生活の中で、ゆっくり良い反応を繰り返してくれる 長いライフサイクルの商品です。 漆喰の主成分である炭酸カルシウムは、空気中のCO2を吸収し続け、非常に長い年月の反応の中で石灰岩の状態に戻っていきます。 石灰1トンの使用で0.65トンのCO2を吸収・分解すると言われています。 |
汚れがつきにくい |
化学物質や石油系・樹脂系の物質を混入されていない昔ながらの漆喰壁には、静電気が発生せず、汚れが付着しやすい状況を招きません。 汚れたとしても、(日本の白壁でも見られるように)漆喰壁だと、醜い汚れ方をしていません。 |
不燃性 | 漆喰は燃えません。防火壁として使われてきました。 |
リサイクル |
壁面に塗られた漆喰は、乾燥後、空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)と反応してゆっくりと、原料である石灰岩に戻るという天然のリサイクルを行なっています。 |
※ご注意:上記の特徴は、あくまでも自然素材の範囲の特性であり、化学薬品のような効果や、完全な性能を示すものではありません。
●ラスチコ壁の表面温度の測定事例 (サイディング外壁 表面温度との比較)
お客様が、実際に、測定された記録です。数値は、公的な証明はありませんが、参考になさってください。
こちら ごらんください。
●しっくい共通の 覚えておきたい特徴 (短所)・・・これらの短所を補うため、施行時は、注意事項を守って下さい。
伸縮性がない |
しっくいは、表面が乾燥すると、伸縮性がありません。 下地材菌の収縮や、建物構造上、応力の集中などで、なんらかの外部からの力が加わると、壁表面にクラック(ひび)が入ります。 (成功時には、事前の準備が必要です。) |
塗り厚が必要 |
上記の漆喰の効能(特に調整機能)を得るためには、塗り圧が、室内で3mm程度、外壁では7mm程度以上塗る必要があります。 (塗り厚をとるほど、得られる効果は高くなります) 壁紙や、樹脂系のうす塗り材に比べ、塗り手間が必要で、壁自体にかかってくる壁材の重量が重くなります。 |
●フレスコ画からわかる イタリア漆喰 の特徴
13世紀ごろ、イタリア美術史で確立された「フレスコ画の時代」は、漆喰の微妙な化学変化を利用して、明るく、耐久性に富んだ壁画を制作することに、
ジェットからミケランジェロまでの画家が、全力を傾けた時代でした。
私たちが現在、色彩豊かで美しく、耐久性のあるイタリア漆喰壁材を享受できるのも、当時のフレスコ画たちの努力のおかげとも言えます。
当時のフレスコ画の定義(狭義)は、次の2つ:
● 水で溶いた顔料には、いかなる接着剤も加えないこと
● しっくい壁が乾かないうちに、1日ずつの面積を描き上げること。 ・・・この定義が、現在でもイタリア漆喰づくり・塗り壁作業の原点になっています。
しっくい(主成分:石灰)が、空気中の二酸化炭素と化合して、炭酸カルシウム(石灰岩の主成分)にへと戻る際に、顔料の粒子を、その結晶の中に閉じ込めて
しまうことになります。
CaCO3+H2O(水)=Ca(OH)2
硬化後、空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収し、 Ca(OH)2+CO3=CaCO3 (もとの石灰岩:主成分はCaCO3=炭酸カルシウム)へと戻る。
イタリア塗り壁材の中でも、ラスチコは、樹脂系・油脂系・化学接着剤・アクリル物質などを含まない
昔ながらの伝統的イタリア漆喰です。
●スローライフ建材
施行後、主成分の炭酸カルシウムは、空気中のCO2を吸収し、非常に長い年月をかけて、もとの石灰岩の状態に近づいていきます。
その間、臭気や毒気も吸収・分解すると言われており、現代人の忙しい生活の中で、ゆっくりと、人にやさしい反応を繰り返して、快適な住空間を
つくっていくスローライフ建材なのです。